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小児の治療について

  当院では、とくに初めて歯科治療を受けるお子様の場合、初診日には原則としていきなり治療することはいたしません。また強制的(押さえつけてなど)な治療も原則としていたしません。(病状が急を要する場合は別です。)

 治療台に座りいろいろな機具に囲まれて、初めて歯科治療を受けることは大人でも緊張します。まして子供では相当のストレスとなります。泣いたり暴れたりするからといって、押さえつけて強制的に治療しても良い治療はできません。さらに問題なのは、子供さんの心にぬきがたい精神的外傷を与えてしまうことです。

 自我が芽生え始める3歳半以降の年齢であれば、多くのお子様は児童心理学に基づいてコミュニケーションをとり、うがいや治療の練習を積み重ねていくことで、上手に治療をさせてくれるようになります。お子様の自立心と保護者の理解、医院の三者の協力が大切と考えています。

 

<保護者の方へお願い>

 

 1.   目標が達成できた時は、よく誉めてあげてください。ただしご褒美としてお菓子や物などを与えないでください。親から誉めてもらうことだけで子供は大変満足するものです。

2.   この機会にむし歯をつくってしまった原因を考え、悪いところを改めましょう。

習慣的に甘いものを摂ったり、だらだらと食べることは止めましょう。

3.      治療が完了したあとは、フッ素塗付、定期健診等の予防処置が大切です。むし歯のない健康な永久歯の歯並びにバトンタッチするために、また身体と精神が大きく発達する成長期にある子供の乳歯は、大切な役割を果たしていることを理解してください。

 

むし歯のない健康で美しい永久歯の歯並びを与えることは、

   親から子への最高のプレゼントです。

    お口は健康への入り口ですから。

小児治療Q&A

 

 ◆むし歯


Q1. 乳歯のむし歯は、いずれ生え代わるので放っておいても大丈夫ですか?

 

A1. とんでもありません。 一般にはあまり理解されていませんが、虫歯や歯周病は口腔の細菌感染症です。
虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、う蝕部位(むし歯の所)で活発に活動しています。
目には見えませんが、う蝕があると口腔内のミュータンス菌の数は10倍から100倍に増加しています。そこに、できたてほやほやの永久歯(結晶化がまだ不十分です)が生えてきたら一気に虫歯となってしまう危険性があります。
むし歯の程度によっては、下にある永久歯の形成や、将来的な歯並びにも影響してきますので、放っておかないで早めに相談治療して下さい。


Q2. 今までの歯科医院では子供を押さえつけて歯の治療をしていましたが、こちらの歯科医院ではどのように治療をするのでしょうか?

 

A2. 基本的には診療室に慣れてから治療をするようにしています。歯科が苦手なお子さんの場合には、トレーニングも行っております。詳しくは、「小児の治療について」をお読み下さい。

 

◆歯みがき


Q3. 子供が歯みがき、仕上げみがきを嫌がるのですが・・・

 

A3. 歯磨きを「しなくてはいけないこと」としてやろうとすると、子供は嫌がります。ですから、歯磨きをすることは気持ちがいいこと、楽しいことという意識を持たせてあげることが大切です。歯磨きをするときは、出来るだけ前向きな言葉遣いをすることだけでも、子供にそのような意識を学習させることが出来ます。また、特に小さなお子さんの場合は、眠くなって不機嫌なときに歯磨きをしようとしても嫌がりますので、寝る直前ではなく、ご飯を食べた後・入浴直後など時間帯も考慮しましょう。また、歯ブラシをくわえたまま、歩いたり走ったりすることは大変危険ですので、絶対にやめてください。


Q4. どのあたりを重点的に磨くのが良いのでしょうか?

 

A4. 特にむし歯になりやすいのは、咬む面の溝、隣の歯に面した面、歯茎との境目です。まずは歯ブラシの毛先を働かせて咬む面や、歯と歯茎との境目のプラーク(細菌の塊)をきれいにするように磨きましょう。
特に、咬む面は複雑な溝がありますので、ここにプラークを残さないようにします。そしてむし歯の多発部位である歯と歯の間は、フロス(糸ようじ)で綺麗にします。
いずれにしても、小さなお子さんが自分で全て綺麗にするのは無理ですので、小学校入学までは親が仕上げ磨きをしてあげる必要があります。

歯科医院にて<染めだし>をしてもらい、子供さんが一人で口腔内全体をきれいに磨けるようになるまでは、親の仕上げ磨きが必要ですね。


Q5. フッ素の効果について教えてください。

 

A5. フッ素は、歯を構成している物質に取り込まれて、より酸に強い構造を作ってくれます(ハイドロキシアパタイト→フルオールアパタイト)。これが、フッ素がう蝕予防に効果があるとされている理由になります。永久歯の歯質を強化することは、一生自分の歯を保つ可能性を高めることになります。また、フッ素は歯が生えてから約2~3年の間に使用すると効果が高いため、歯が生えてきたら、歯科医師の指導のもとで計画的にフッ素を使用することをお勧めします。
ただし、注意していただきたいことは、フッ素はあくまでも補助的なものであり、基本的な生活習慣(食事・間食の内容、歯磨きなどの口腔清掃など)をおろそかにしてはほとんど効果がありません。

 

◆歯並び


Q6. 乳歯の後ろから永久歯が生えてきたのですが、・・・

 

A6. そのようなはえ方をする時は、乳歯の根が中途半端に溶かされている可能性があり、自分で抜くことが非常に困難になります。また、そのままにしておくと、歯並びに悪影響を及ぼすので、出来るだけ早く乳歯を抜くことをお勧めします。歯科医院に相談しましょう。


Q7. 乳歯の段階で受け口なのですが、今後治るのでしょうか?

 

A7. 永久歯にはえ代わっていく過程で自然に咬み合せが正被蓋(下の前歯の前側に上の前歯が被っている状態)になるお子さんもいらっしゃいますが、大抵の場合は、放っておくと永久歯の歯並びも受け口になる可能性が高いです。お子さんの骨格的な特徴によっては、第一大臼歯と永久歯の前歯がはえてくる6歳前後から治療を行う場合がありますので、歯科医院にご相談下さい。


Q8. 上の前歯が永久歯に生え代わったら、その間に隙間が開いています。これは放っておいても閉じるのでしょうか?

 

A8. 永久歯の上の前歯(中切歯)が生えてきたとき、通常その2本の歯の間には隙間が
あります。この状態を歯科用語で「みにくいアヒルの子の時期」といい、通常どのお子さんにも見られるごく自然な状態です。いずれ二番目の前歯(側切歯)、糸切り歯(犬歯)がはえてくる際にその萌出力に押されて隙間が閉じてきます。しかし、2本の中切歯の間に過剰歯と呼ばれる余分な歯が埋まっている時や、唇の裏にある上唇小帯というひだ状のものの位置が異常な時など、自然に隙間が閉じない場合があります。心配であれば、歯科医院にご相談下さい。


Q9. 永久歯が乳歯に比べて大きくて黄色いような気がするのですが、・・・

 

A9. 永久歯は一生使う歯ですので、子供のころに生え代わりは始まりますが、成長が終わった後の顎の骨にちょうど良い大きさで生えてきます。そのため、お子さんのお口や、それまではえていた乳歯に比較して大きく見えます。成長に伴って通常は顎の大きさと歯の大きさの調和はとれていきます。しかし、そのお子さんの特徴として、顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪い場合があります。これは、いわゆる凸凹歯や、八重歯、また歯と歯の間に隙間があるすきっ歯などと呼ばれる状態です。その場合は歯列矯正等の治療が必要になります。
また、色に関してですが、乳歯は永久歯に比べて青白い傾向があります。ですから、乳歯と永久歯が並んだときに永久歯が黄色く感じられます。特に異常があるわけではありませんので、ご安心下さい。


Q10. 歯並びは遺伝しますか?

 

A10. 歯並びには、そのお子さんの生活環境はもちろん、上顎の大きさ、下顎の大きさ、歯の大きさのバランスが大きく影響します。骨格的な特徴や、歯の大きさなどには、遺伝的要因が深く関わってきます。家族の方の歯並びというのは、特に矯正治療で歯並びを予測していく中で大きな助けとなります。
 

 
 
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